2023年11月の
新人大会(団体戦2複3単)の結果により、本大会への出場権を得た女子団体。
鳥居・
赤羽根・
永井・
深野・
早稲田の5名は、1/5の練習後、
群馬県伊勢崎市に向かい
3日間にかけて行われる本大会に出場しました。この大会は、関東1都6県の新人大会(団体戦)の
上位4校に出場資格が与えられ、3日間それぞれで4校または5校の5つのリーグまたは6つのリーグに分かれ総当たりの
リーグ戦を行います。東京からは、東東京の目黒日本大学高校、実践学園高校、城東高校、東京家政学院高校の4校が参加。西東京は藤村女子高校と国士舘の2校。計6校が参加しました。また、今回は関東以外からも宮城県から1校、新潟県から2校、山梨県から1校が参加し、女子団体は合計28校で3会場または4会場に分かれて毎日熱い戦いが繰り広げられました。
1日目、Dリーグに入った国士舘は西武台千葉高校(千葉県)、法政大学第二高校(神奈川県)、高崎商科大学附属高校・桐生高校(群馬県合同チーム)と試合です。
1試合目、法政大学第二高校戦。D1・D2とストレートで落としたあとのS1
早稲田。1stを18本で取ったものの2nd、ファイナルを13本、16本で落としD1、D2に続きS1も落とします。しかし、本大会は時間制の試合のため決着後も時間内は試合が続きます。続くS2
赤羽根。相手選手は神奈川県シングルスNo.1の御後選手。相手選手の正確なショットに失点が先行し1stを14本で落とします。しかし、2ndになり
赤羽根の持ち味であるスタミナとスピードのあるラリーで相手選手を少しずつ崩していきます。最後は18本まで食らいつきましたが、あと一歩及ばず。次はS3
深野。こちらも相手選手は神奈川県のシングルス上位選手。1本1本のラリーが長く、1st途中にも関わらず肩で息をする
深野でしたが、国士舘らしい粘りを見せ1stを24-22で取ります。しかし、1stで失ったスタミナが響き2ndを12本で落とします。それでも簡単に諦めないのが国士舘。
深野はファイナル20-20までいきお互い意地のラリーを行い26-26まで進んで行きます。最後は相手選手が2本決めて26-28でゲーム。1試合目から悔し涙の深野でしたがよく頑張りました。
1試合目終了後、10分のインターバルを経て
2試合目の試合開始です。相手校は何年間も千葉県のトップを維持してきた千葉県1位の西武台千葉高校。選手層も厚く、今回、この春から高校に進む西武台千葉中学の3年生3名も参加です。D1
赤羽根・
深野の相手選手は、千葉県ダブルスNo.1の宮本選手・細井選手ペア。相手選手はレシーブ力が非常に強く簡単には崩れません。1stを15本で落とします。レシーブ力の強い相手のため、2ndは平面での勝負ではなくコートを大きく立体的に勝負を仕掛けていき得点していきますが、最後は20-22でゲーム。この試合をとおして
赤羽根・
深野はあらためてレシーブ力向上の必要性を学びました。D2の
鳥居・
永井が落としS1
早稲田。相手選手は、この夏、千葉県シングルス代表として全中に出場した中学3年生の吉田選手。速いフットワークとコースを突く正確なショットに翻弄される早稲田。1st8本、2nd13本と完敗です。続くS2の
深野が中学3年生から何とか勝ちを得ましたが、S3の
赤羽根はD1の宮本選手に15本、12本でやはり完敗。西武台千葉高校の強さを実感した国士舘の女子5名でしたが、良い経験ができた満足感も得ることができました。
1日目最後の
3試合目の相手校は、地元群馬県の合同チームです。合同チームといっても高崎商科大学附属高校と桐生高校という群馬県上位の高校のエースを中心としたチームのためD1
赤羽根・
深野、D2
鳥居・
永井とストレートで落とします。三度、0-2の状況で試合が回ってきたS1
早稲田。この日、最後の試合ということで1stから全ての体力を使いコートを動き回り25-23で1stを奪取。2ndになり早稲田の動きに遅れが出てきましたが、11点インターバルのあとは強い精神力で足を動かし続け21-16でゲーム。試合後、フラフラの早稲田でしたが、やりきった満足感の笑顔がこぼれていました。同じく、この日最後のシングルスとなったS2
深野とS3
赤羽根。ここまで、ダブルスとシングルスで休みなく戦ってきた2人の相手選手は相手2校のエースであり、深野の相手は群馬県女子シングルス2位の相川選手。深野も赤羽根も必死にシャトルを追いラリーを試みますが、相手選手の切れないスタミナと裏をつくショットに崩されていき共にストレートで敗戦。
大会初日の3試合を経験して、
鳥居・
赤羽根・
永井・
深野・
早稲田の5人は、あらためて強い選手たちの
フットワークの速さ・精度の高いショット・無尽蔵のスタミナ・フィジカルの強さを学びました。
女子団体・1日目
1試合目VS私立法政大学第二高校(神奈川県)
●D1赤羽根円加・深野優奈
9-21
14-21
●D2鳥居泉月・永井沙和美
7-21
7-21
●S1早稲田寬菜
21-18
13-21
16-21
●S2赤羽根円加
14-21
18-21
●S3深野優奈
24-22
12-21
26-28
2試合目VS私立西武台千葉高校(千葉県)
●D1赤羽根円加・深野優奈
15-21
20-22
●D2鳥居泉月・永井沙和美
7-21
5-21
●S1早稲田寬菜
8-21
13-21
○S2深野優奈
21-14
21-10
●S3赤羽根円加
15-21
12-21
3試合目VS私立高崎商科大学附属高校・県立桐生高校(群馬県合同チーム)
●D1赤羽根円加・深野優奈
18-21
16-21
●D2鳥居泉月・永井沙和美
8-21
9-21
○S1早稲田寬菜
25-23
21-16
●S2深野優奈
9-21
17-21
●S3赤羽根円加
11-21
12-21
2日目、1日目の試合結果によってCリーグに入った国士舘は鴻巣高校(埼玉県)、大宮東高校(埼玉県)、伊勢崎清明高校(群馬県)の3試合とBリーグの帝京長岡高校(新潟県)と計4試合を行います。
1試合目、鴻巣高校戦。D1
赤羽根・
深野は出だしが悪く1stを14本で落としますが、2ndに入りラリーが安定してきて17本で取りファイナルゲームへ。前日、D1・D2で1勝も出来なかったため何としてでも勝ちきりたかったところですが最後は18本で届かず、大会2日目も負けスタートとなりました。続くD2
鳥居・
永井は力の差を見せつけられ13本、8本でストレート負け。前日から4試合連続0-2でS1
早稲田へ。昨日の最終戦で勝利を収めた早稲田。決して良いスタートではなかったものの徐々にショットが安定し1stを22-20で取ります。2ndになっても相手選手を大きく動かしていき12本でゲーム。1-2にしてS2
深野にバトンを渡します。相手選手の力のあるショットに苦戦しつつも何とか振り切り1st17本、2nd16本でゲーム。今大会初めて2-2でS3につなげます。S3は
赤羽根。1stから一進一退のラリーが続き競ったまま終盤へ。しかし1本が届かず1stを19本で落とします。気持ちを切り替えて2ndに望みますが11点インターバルの段階で時間がきて途中打切り。形式上引き分けとなりましたが、チーム力としては相手校が1枚上手でした。
2試合目の相手校は大宮東高校。鴻巣高校と同じ埼玉県ですが、新人戦の結果は大宮東高校の方が上です。しかし、国士舘にとって参加校全てが格上であり、選手たちはどの学校が相手であっても挑戦者の気持ちで1試合1試合を戦っていきます。D1
赤羽根・
深野、やはりこの試合も1stを落とすスタートです。ただし、国士舘らしく1stを戦う中で、相手選手の特徴を冷静に分析し2nd以降に生かしていきます。2ndを18本で取ると、ファイナルを19本で抑え今大会初めてのD1勝利。続くD2
鳥居・
永井は相手ペアに思うようにプレーをさせてもらえず13本、8本でゲーム。1-1となりS1
早稲田。打ったあとの動き出しの速さを意識しながら我慢のラリーを何度も続けます。1stを17本で落とすものの、2ndを18本で取り返しファイナルゲームへ。最後は16本で相手を振り切りゲーム。2-1でS2
赤羽根につなげます。赤羽根の試合は早稲田同様接戦になります。
赤羽根の良さは長いラリーをこなせるスタミナ。もちろん長いラリーをするのは赤羽根自身も苦しいですが、相手選手にとっても苦しいこと。さらに、その長いラリーの末にポイントを得れば、相手選手にスタミナと同時に精神的ダメージを与えることができます。この試合でもそんな赤羽根の良さが出ます。1stを19本で落としますが、その中には何本も長いラリーがあり、2ndでもラリーを継続していき試合は23-23に。最後は気持ちで勝ちきり25-23でファイナルゲームへ。しかし、相手選手も強豪校のエース。赤羽根に負けじと粘りのラリーをしてきます。最後は相手選手が上まわり惜敗。それでも非常に内容の良い試合となりました。2-2となりS3
深野。ここを取って、チームとして今大会初勝利を得たいところでしたが、1stから取って取られてのシーソーゲーム。21-21と並んだところで相手選手が抜け出し1stを落とします。互角の戦いをしていく深野。2ndも得点が大きく動かないまま14-14。と、ここでタイムアップ。またもや形式上引き分けとなります。
3試合目は地元群馬の強豪、伊勢崎清明高校。D1
赤羽根・
深野はここでも接戦を展開します。今大会初めて1stゲームを奪いましたが、2ndは相手ペアの攻撃に引いてしまいファイナルゲームへ。お互い差をつけることができないまま終盤へ。それでも最後はフォアとバックに打ち分け勝利。2試合目と同じくD1勝利でスタートを切ります。しかし、続くD2
鳥居・
永井、S1
早稲田と相手校の総合力の強さに引き離され共にストレート負け。1-2でS2
深野に。深野の良さはショットの精度の高さ。赤羽根ほどのスタミナとスピードはありませんが、自分からラリーを止めないラリー力とコート四隅に打ち分けるコントロールがあります。この試合でもそんなラリーをしていきますが、それを上まわってきたのが相手校の1年生エース土屋選手。四隅に打ち分ける深野のショットをそれ以上の精度で返してきます。さらに、可動域の小さい同じフォームから打たれるクリアー、スマッシュ、ドロップに深野は崩され、12本・15本でゲーム。1-3となり勝負がついたあとのS3
赤羽根。前日3試合と本日ここまでの2試合のシングルスで、まだ勝利がない赤羽根は持ち前のスピードで相手を大きく振っていき1st17本、2nd8本でゲーム。ようやくシングルスの勝利を得ました。試合としては2-3ですが、やはりチームの総合力では伊勢崎清明が1枚も2枚も上手でした。
本日最後の4試合目の相手校は、Bリーグの帝京長岡高校(新潟県)。この試合のみ、1コートでの試合のため時間内にS2・S3を行うことが出来ず、D1・D2・S1の3試合での勝負となりました。D1
赤羽根・
深野、ここまでのダブルス3試合を行う中でレシーブが安定してきて簡単には失点しません。相手の度重なる攻撃をしのぎ、守りから攻撃のチャンスをつくり1st21-18、2nd22-20で勝利。続くD2
鳥居・
永井は、相手校のエースに翻弄され7本、9本でゲーム。1-1となり最後の試合となるS1
早稲田。粘り強くラリーを行い1stを10本で抑えるものの2ndはあと1本が出ず22-24でファイナルゲームへ。疲れが足に出ながらも必死でシャトルを追いかけ21-16で勝利。今大会7試合目にして国士舘初勝利となりました。
大会前、チームとしての勝ち負けより、強いチーム、強い選手に対してどのように
考え試合をしていけるか。また、どんな苦しい状況になっても
諦めず、
弱音を吐かず最後まで戦っていくことを選手たちと話しました。大会2日目の4試合全ての試合で、
鳥居・
赤羽根・
永井・
深野・
早稲田の5人は、そのことを最後まで実践することができました。
女子団体・2日目
1試合目VS県立鴻巣高校(埼玉県)
●D1赤羽根円加・深野優奈
14-21
21-17
18-21
●D2鳥居泉月・永井沙和美
13-21
8-21
○S1早稲田寬菜
22-20
21-12
○S2深野優奈
21-17
21-16
△S3赤羽根円加
19-21
6-11
※時間のため途中打ち切り。
2試合目VS県立大宮東高校(埼玉県)
○D1赤羽根円加・深野優奈
13-21
21-18
21-19
●D2鳥居泉月・永井沙和美
13-21
8-21
○S1早稲田寬菜
17-21
21-18
21-16
●S2赤羽根円加
19-21
25-23
14-21
△S3深野優奈
21-23
14-14
※時間のため途中打ち切り。
3試合目VS県立伊勢崎清明高校(群馬県)
○D1赤羽根円加・深野優奈
21-11
16-21
21-17
●D2鳥居泉月・永井沙和美
11-21
14-21
●S1早稲田寬菜
11-21
13-21
●S2深野優奈
12-21
15-21
○S3赤羽根円加
21-17
21-8
4試合目VS私立帝京長岡高校(新潟県)
○D1赤羽根円加・深野優奈
21-18
22-20
●D2鳥居泉月・永井沙和美
7-21
9-21
○S1早稲田寬菜
21-10
22-24
21-16